| タイ式ダイエット
タイでも、日本同様、ダイエットがさかんだ。日本では、「ダイエット法」と銘打っている書籍がよく売れている。また女性誌では、見出しに、ダイエット特集があれば、確実に売れると言われている。今より少しでもやせるために、かなりの努力と投資をしている。
タイでも、特に女性のダイエットへの関心はたかい。ただ、日本でもタイでも、ダイエット方法を聞くと心配になってしまう。
「果物ばかり食べるとやせる。特にスイカが効果的」といって、「1日1個分のスイカ」を日課に、毎日スイカを食べている友達がいる。だが、あまりやせない、と言っていた。
ある友達は、やせるために「お米のごはんを食べないで、お菓子を食べている」そうだが、まだ2週間しか続けていないので、体重は減っていないとのこと。しかし、これでは不健康で、最後には体調を崩すのでは、と心配になってくる。
また、あるケーキ好きの友人は「野菜ばかり食べるとやせる」といって、おかし類は勿論のこと、肉も、お米のごはんも食べないでいる。彼女は、ひと月で5キロ痩せたと喜んでいたが、「甘いものを何も食べられないのは辛かった。今5キロやせることができたので、もう十分。普通の食生活にもどす」と言っていた。そして、1週間後。彼女に会ったとき様子を聞いてみた。「1週間で3キロも増えてしまった。また、ひと月の予定で、もう一度ダイエットを計画中」だという。しかし、永遠とこの繰り返し、という状態も考えられなくはない。
錠剤状の、やせる薬も、使用している人は結構頻繁に見かけるが、「体調が悪くなる」というようなことを聞く。逆に「やせる薬を飲んでいて、太った」という人もいた。聞くと「薬を飲んでいるから、たくさん食べても大丈夫だと思った」とのこと。プラス・マイナスで、要は、現状維持ができればよい、と思っていたらしいが、無理だったようだ。
また、友人何人かに聞いたところ、タイ北部・東北部では、主食のお米が餅米であるにも関わらず、太るのが怖くて、餅米を食べない女性も最近めずらしくない、ということだった。「餅米は、ハイカロリーだから」とのこと。涙ぐましい話である。タイの女性も、日本の女性も、ダイエットに関しては同じである。
だが、タイの女性の方が、日本の女性よりも痩せているのは、事実である。タイの女性も、それは自覚している。ある親しい友人は、女性の日本人観光客を見て、象の脚みたい。また、脚が短くて、太ももが太い、と言っていた。もちろん、ほめ上手であるタイ人が、自分から、このような言葉を口にするわけがない。私が数人に無理を言って、内心はどう思っているのか聞かせてもらったのである。日本人女性のみなさん、どうか失礼を許していただきたい。彼女たちと、日本の女性について話しているとき、わりと頻繁に出てくる、どうしても避けられない言葉なのである。また、タイ人女性は、朝・夕に、よく運動をしてることも、大きく関係しているだろうと思う。
今、タイの若者のあいだで、「サラダ」がはやっている。大学の食堂でも、行列ができるほどの人気メニューである。理由を聞くと、ヘルシーで、健康によく、そして何より、ダイエット食なのだという。日本人の感覚からすると、「これがダイエット食なわけがない」と思われる食べ物である。
基本はミックス野菜サラダなのだが、くだもの、マヨネーズも、たっぷり入っている。そのどれも量が多い。サラダは、付け合わせではなく、なるほどこれが一食分の食事らしい。15種類ほどの野菜や、果物が入っている。盛りつけは、カラフルで、いかにも南国風。見かけはヘルシーだ。しかし、食べてみると、マヨネーズがとても甘い。日本のマヨネーズはすっぱい。タイのマヨネーズは、酸味もあるにはあるが、砂糖がたっぷり入っていて、なんだか少し酸っぱい蜂蜜のよう。とてもダイエット食ではない、と思うのだが、いかがだろうか?しかし、それでも、タイの女性は痩せているので、日本の女性が、タイの女性を、うらやましく思っているのは事実である。
ただ、子供に限っていえば、日本の子供より、タイの方が、太った子供が多い気がするのは、なぜだろうか?
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